【10年前の突き指】手の調整のポイント

「昔、怪我をしてから痛みがとれない」という患者さんはいらっしゃいませんか?

今回は、10年前に突き指してから親指に痛みが残っている、というスタッフを施術しています。

手は日々いろいろな作業に使うため、ダメージを受けやすい場所です。

こちらの動画は、疲労回復整体アカデミーで行っているwebセミナーの特別版です。

目次

【症状】10年前の突き指

【症状】
・事故で突き指をしてから、親指が曲がりづらい
・今も親指まわりに痛みがある

まずは、痛みがある親指のまわりを細かくチェックしていきます。

親指のあたりは牽引ができず、アライメントがずれていることが確認できました。

全身のゆがみは整えた後なので、この動画では、筋肉のバランスは良く部分的なゆがみが残っている、という状態です。

部分的に残っている問題は患者さん自身の回復力では治せないので、調整していく必要があります。

まずは、親指の動きを確認しながら、その周りに原因がないか探していくと

遠位の腕尺関節に硬さがあり、左手首がうまく回転しませんでした。

さらに、手首の動きを指標にしながら原因を探していくと、腕に硬さをみつけました。

念のため他に問題がないかをチェックして、調整するべき箇所を決定します。

このチェックを正しく行い、原因の原因の原因…を見つけ出すことができるかが症状の改善につながります。

手技&アイテムで調整

今回は、手技とアイテムを使って調整しています。

手技で調整

手技で調整する場合は、まず尺骨・橈骨を2本抑えて

外側に引き離し、上下にスライドして硬い方をみつけていきます。

さらに、ねじれが強く出ている部分があるかチェックして硬い部分をゆるめていきます。

動いていない手首を直接調整することもできますが、硬さを取りきれないケースがあるので、原因部分にアプローチした方がより効果的です。

腕の硬さが取れると、親指が最初より曲がりやすくなりました。

アイテムで親指を調整

さらに残っている硬さを探していくと、親指自体にも問題がありそうでした。

突き指で内出血などをすると、回復する時に癒着が起こっている可能性があります。

指の周りを細かくチェックして、詰まっている部分を探していきます。

長期間、癒着して硬くなっていると痛みがでることもあるので、チェックの際は注意しましょう。

手技でも調整はできますが、繊維はかなり数があって、くっついてしまうと1本1本剥がすのは難しいので

アイテムを使って、一気にゆるめていきます。

調整をして硬さが取れても、引きつりや動きの悪さが残ることがあるので

南部組織をならしたり関節を少し動かして、動きをつけてあげると回復しやすくなります。

スポーツをしていたことがある方などは、昔の突き指の影響で体にゆがみが出ているケースもよくあります。

患者さんの施術の参考にしていただければと思います。

【動画】手の調整のポイント

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