セミナー後に頂いたメッセージ
岡村先生には右手首を治していただき大変ありがとうございました。
右手首は長年(覚えていませんが、10年から20年・・・)反れなくなっていたので固まってしまったな、と思っていました。
非常に軽いタッチで何をやっているのかさっぱりわかりませんでしたが、ちょんちょんと触っただけで、あっという間に治って、上半身の回旋も劇的に改善してしまったことにはビックリです。
ダイヤルテクニックも本当に軽い感覚でしたので、受け手の私は何をやっているのかもわからなかったです。
ストレッチも見た目はちょっと触っているだけ、わずかな感触で大きな効果が出ているので、こちらもストレッチの言葉とイメージが大きなギャップでビックリです。
あまり考えたことがありませんでしたが、改めて考えると「手を作って触るだけで、相手の体に大きな反応が出る」というのは「不思議」な世界ですね。
今回の受講で、いろいろと再認識することができました。
教科書にはすべて記載されているのですが、正しく理解できていなかったです。ベーシックができないと上達しない、ということがよくわかりました。
岡村先生のように日常生活の中で、体の使い方の訓練するようにさらに工夫しようと思います。
先日、東京で開催したセミナーに参加された方からセミナー後に頂いたメッセージをご紹介しました。
疲労回復整体のセミナーでは、セミナーの中で講師の施術が受けられるようになっています。
この方はセミナー参加が2回目の方で、参加された方の中でも特に体の動きが悪かったので施術をしました。
症状を聞くと、「右手首がもうずっと固まって可動域制限がある」とのこと。
右手首を実際に動かしてもらうと、右手首の伸展制限があり、左手が70°くらい伸展できるのに対して右手は45°くらいしか伸展できてませんでした。
実際、セミナーに参加される治療家をされてる方も「手首が動きづらい」「施術中に腰が痛くなる」といった症状をお持ちの方は多いです。
今回の施術時間はだいたい15分くらい。
施術後は、右手首が70°くらいまで伸展できるようになり、ご本人も驚いていました。
短時間で効果を出す
疲労回復整体は「短時間で」「軽く触っただけで」効果を出せます。
今回は、その理由について解説してみたいと思います。
- 施術時間が長くなってしまう
- 施術を終えるタイミングが分からない
- 施術中に自分の体がキツくなるからなんとかしたい
といったお悩みをお持ちの方には参考になるかもしれません。
施術の振り返り
まず、今回どのような施術を行ったのか簡単に振り返りたいと思います。
最初は検査を行い、手首の状態をチェックしました。
手首のROM(可動域)検査を行うと、橈骨手根関節にROM制限あり。
ここを指標にして施術を進めていこうと思いました。
施術は整体器具(3点セット)を使って全体の歪みを調整。(整体器具を使うと全身の血液循環が良くなり、治りやすい環境を作ることができます)
調整後は、全身の筋肉の緊張が緩んでいましたが、手首のROM制限は残っていました。
最近出てきた症状であれば、整体器具だけで改善したりもしますが、長年の症状であれば、部分的に壊れている箇所があったりします。
手首の引っかかりを調整
そこで、手首周辺を細かく見ていきました。
手の指を牽引してみると示指、中指、小指で引っかかりがあり。
その延長線上で問題を探していくと、手の平に4箇所、前腕に3箇所、上腕に3箇所、調整箇所があったので、それらを全てをツイストストレッチで調整。(ツイストストレッチは部分的な筋肉の問題を改善できるテクニック)
再度、手首のROM検査を行うと、ROM制限が解除され左手よりもキレイに関節が動いていました。
そこで、本人に手首を伸展してもらうと、右手が一気に70°くらい伸展できるようになっていたので驚いていました。
ダイヤルテクニック
最後に、つい最近公開されたダイヤルテクニックで胸骨を調整。
(ダイヤルテクニックは全身のバランスを取っている胸骨などを調整するテクニック)
調整後は肩周りの可動域も劇的に改善しました。
ここまででざっと15分くらいです。
- 最初の検査…1分
- 整体器具による全体の調整…1分
- ツイストストレッチで腕周りの調整…8分
- ダイヤルテクニックで胸骨の調整…5分
今回はデモンストレーションで解説しながらの施術だったので
これくらいの時間がかかりましたが、解説なしで淡々と施術をするともっと早くなります。
時短で施術ができる理由
これだけ時短で施術ができるのは2つの理由があります。
「整体器具」の活用
一つは、「整体器具が全体のバランスを1分で整えてくれて、その後の施術しやすい環境を作ってくれるから」です。
整体器具は改良に改良を重ねてこれまで進化してきました。
最新の整体器具3点セットは、”チート”とも呼べるくらいの効果が出せるようになりました。
「症状付近の調整を行う」というのが一般的な施術だと思いますが、疲労回復整体ではまず全体の調整を行います。
全体の調整を先に行うことで、
- 硬い部分が減って問題が見えやすくなる
- 体が反応しやすくなることでその後の調整がしやすくなる
- 施術後の好転反応が出にくくなる
といったメリットがあります。
全体の調整は手技でもできますが、整体器具を使った方が圧倒的に早く、施術後の状態も良くなります。
「整体器具を使って全体調整を行う」というのが時短の理由の一つです。
「検査力」
もう一つの理由は、「調整すべき場所を把握できるから」です。
つまりは検査です。
「どこが?どのようになっている?」ということが把握できれば、ピンポイントで調整ができるのでかなり時短になります。
それだけでなく、「施術を終えるタイミング」というのも明確になります。
患者さんの痛み(主観)を評価軸の中心にしていると、
「どうですか?」→「まだ痛いです…」 → 施術 → 「どうですか?」→「まだ痛いです…」 → 施術…
というのが数回繰り返されて、微妙な空気感で施術を終える羽目になります。
痛みがなくなるタイミングというのは患者さんの体次第なので、どれだけ施術がうまくいっていたとしても、その時に痛みが消えるかどうかはわかりません。
だからこそ、施術者は患者さんの痛み(主観)ではなく、客観的な指標を持たなければいけません。
今回は一番最初に手首のROM検査を行い、そこを指標にして施術を進めていきました。
仮に、施術後に症状が消えてなくても、手首のROM制限が解除できていれば、そこで施術を終了することができます。
「動きは良くなっているので、あとは体が治すので様子を見てみましょう」と患者さんにハッキリと伝えられます。
検査力が上がれば上がるほど、施術時間が短くできるようになり、自信をもって施術を終えることができるようになります。
刺激が少ない理由
最後に「なぜ軽く触っただけで変化を起こせるのか?」について解説します。
整体というのは刺激療法で、体に刺激を入れて、その刺激に対して体が反応することで体が変化します。
つまりは患者さんの体が主役で、反応するかどうかは患者さんの体次第です。
どれだけ好きな人に尽くしたとしても、反応があるかは相手次第ですよね。
自分が良いと思ってやったことであっても、相手を困らせていることも、もしかするとあるかもしれません。
どう感じるかは相手次第だからです。
だからこそ施術も、テクニック主体の自分主体の施術を行うのではなく、体の反応を見ながら体に合わせて施術を行うということが重要です。
実際、体は強い圧でも弱い圧でも変化します。
大事なことは、狙っている対象組織が変化したかどうかを感じ取ることです。
「硬いものをほぐす」という感覚ではなく、「対象組織が反応するだけの刺激を入れて、反応が終わるまで待つ」という感覚です。
このイメージがとても大切です。
ただ、こういった感覚は頭でも理解できても、実際に自分でやってみると最初はなかなか分かりません。
だからこそ、疲労回復整体アカデミーでは定期的にセミナーを開催してセミナーの中でそのリアルな感覚を伝えています。
11月からは「セミナーが無料で参加し放題」になったので興味のある方はセミナーに是非参加してみてください。