ストレートネックでお悩みの、患者さんはいらっしゃいますか?
首や肩に違和感がある方が整骨院などにいくと、「ストレートネックですね」と診断されることがあります。
最近では「スマホ首」とも言われ、スマホやパソコンの画面に長時間集中してことも原因のひとつと考えられています。
しかし、骨の構造上物理的にストレート(まっすぐ)にはなりません。
首には前傾のアールがついていて、下部が立ってきてしまうことを「ストレートネック」と呼んでいます。
人間は疲れると背中が丸く、前傾姿勢になりやすく、アゴを上げてバランスを取ろうとします。
そうすると、首の1番上に前傾が強くかかりストレートになっているように見えますが
実際は前弯が強くなっている、という状態です。
首だけを調整するのは危ない?
ストレートネックと診断されると、「アールを作りましょう」と言われることがあります。
熊谷は個人的には、危ないと感じてます。
たしかに一時的に首は楽になるかもしれませんが、「そうなった理由がなんなのか」がわからないと、時間が経つとまた首に負担がかかってしまいます。
体は様々な部分でバランスを取り合っているので、悪い部分だけを治すといびつになってしまうことがあります。
ストレート風の状態でアールをかけてしまうと、首は楽になってもその他の場所に痛みがでることもあります。
ゆがみは”自然に起こる
ゆがみは”自然に起こるもの”で、そうなった方がいいからゆがみが起こります。
人間の体も、負荷がかかると出来るだけ痛まないように変位してくれるようにできています。
疲労回復整体では、全体のバランスを取ることで、部分的なゆがみも改善する、と考えています。
全身を整えると、ストレートネックになる必要がなくなるので改善する、といことです。
ただ長い時間ゆがんでいた場合、部分的に負担がかかって、全体のバランスを取っても硬さが残ってしまうこともあるので
その場合は、直接首にアプローチすることもあります。
全体を無視して部分的なところを調整すると、全体のバランスが崩れてしまいます。
なので、施術では9割くらいは、全体のバランスを取ることに注力しています。
ストレートネックで首にアプローチするのは、最終手段です。
まずは「全体のバランスを取る」ことが第一に考えて、施術を組み立てます。
首は負担がかかりやすい
「ストレート風ネック」になってしまう原因は、多種多様です。
人間は頭を中心にバランスを取っているので、どんな症状でも最終的に首に負担がかかるようにできています。
負担が大きくなると、必ずストレートネック風になってしまうのです。
そうならないように、まずは全身のバランスを調整していく必要があると考えています。