今回は疲労回復整体アカデミー会長・熊谷が体に関する質問にお答えしている動画をご紹介します。
【質問】
反り腰についての動画で、「骨盤前傾はありえない」とおっしゃっていたと思います。
しかし、圧倒的に『前傾している』という意見の先生が多く、戸惑っています。
もう少し深堀りして教えていただきたいです。
反り腰についての動画はこちら
「骨盤の前傾は”絶対に”ない」
熊谷は「骨盤の前傾は”絶対に”ない」と言います。
骨盤は構造的に、屈曲はするけど伸展はしません。
体は前に倒れやすく、骨盤は後方回転しやすく前方回転は構造的にしない、ということです。
「構造的にまず動かない」という前提で骨盤の前方回転について考えると
1mm・2mmの動きの話をしていることになります。
腰椎、股関節を含めても、前屈のほうが圧倒的に可動域が広く、股関節も伸展より屈曲のほうが動きが大きいと思います。
なので、骨盤は後方変位はしやすい環境で、前方変位はほとんどしない、と言えます。
「骨盤」とはどこか
多くの先生がおっしゃる「骨盤前傾」というのは
股関節が屈曲して、腰椎の上部に前弯が強く出て
その結果「骨盤まわり全体」が前傾に見えている状態を指していると思います。
それは「骨盤自体の前傾」ではありません。
熊谷のいう「骨盤」の定義は腸骨・仙骨・腰仙部を指しています。
ここで見たときにはまず、後方変位しかありません。
股関節・骨盤・腰椎・下部胸椎のあたりまでを含めたユニットとしてみた時に、前傾しているようには見えることがあり、それを指して「骨盤前傾」と表現する方が多い、と思っています。
解剖学的な「骨盤」
なぜこれだけ「絶対にない」と言うのか?
それは、熊谷が骨盤が前方変位しているのを1回も見たことがないからです。
腰仙部、仙骨などの可動域をチェックして前方変位だったことは、ないそうです。
構造的にも関節がブロックされていて、前方にはいかず、変位を起こすなら後方が基本です。
実際に患者さんの体をみていても後方変位しかみたことがないため「絶対にない」と言っています。(※すべり症の場合は別です)
解剖学的な意味合いでの「骨盤」でみたときには、前傾は”ない”のです。
まず、言葉の定義が同じかを考える必要があります。
「骨盤まわり」をユニットとして捉えているか、解剖学的な「骨盤」についての話かで、全く変わってきてしまいます。
解剖学などを勉強して、構造的に理解しながら部分的な単関節の動きを覚えていくと
その連続で、ユニットとしての動き方を見ることができるのでもっとイメージがしやすくなると思います。
動画では骨模型を見ながら話しているので、よりわかりやすい解説になっていると思います。
ぜひ参考にしてみてください。
【反り腰】骨盤の前傾はありえない?【質問回答】
疲労回復整体アカデミーでは
体の細かい部分をチェックしながら
患者さんの体の検査や、調整を組み立てていっています。
実際にご自身で施術の体験をしてみたい方、
アカデミーや整体器具について直接聞いてみたい方は
「体験会」を開催していますので、ぜひご参加ください。