妻が外反母趾で悩んでいます。 整体で外反母趾は調整・矯正が可能でしょうか?
人間は体重が全部足にかかっているので、足は負担がかかりやすい場所です。
なぜ外反母趾になってしまうのか?
変形を改善することができるのか?
整体の観点で考えていきます。
外反母趾とは?
足の親指(母趾)が小指側に曲がり母趾の付け根に腫れや痛みがでるのが、外反母趾です。
足に合わない靴を長時間履き続けることも、原因のひとつだと考えられています。
整体では「痛みをやわらげる」ことは可能です。
しかし、変形してしまった拇趾を元の形に戻すことはできません。
距骨は二足歩行のバランスを取る役割をしており、捻挫などでズレが生じやすい部分です。
体のバランスが過度に崩れると、距骨が正常な位置にいられなくなり
その状態で重力が足にかかり続けると扁平足など、足のトラブルに繋がることがあります。
アプローチのポイント
整体的なアプローチとして、ズレた距骨を正しい位置に戻すことはできます。
構造的に扁平足になると、使わない筋肉と使う筋肉がででてきます。
そうすると、矯正して正しい位置に戻したとしても弱っている筋肉では支えにならないので、固定が必要になってきます。
しばらく固定してサポートすると筋肉が正しく使われるようになっていきます。
前述の通り、整体したその場で外反母趾の形が元に戻る、ということは難しいと思います。
調べてみると、エクササイズやテーピングなどで徐々に形を整えていくやり方はあるようです。
肩こり、腰痛などの他の症状でも考え方は同じで
筋肉のバランスが悪くなってしまっているので、1回だけ調整しても、良い状態を維持できないものです。
ある程度の頻度で定期的に通うことで徐々に改善される、と考えた方が良いでしょう。
患者さん「(調整後に)すぐ元に戻った」と言われることもあると思います。
これは「患者さんの体が弱っている(正常なバランスを維持できない状態)」だからです。
例えば、甘いものを食べている、薬を飲んでいる、寝ていない、などの要因で体力が落ちている状態です。
患者さんの体が良くなっていく環境を整えられれば、調整後は患者さんの力で改善に向かっていきます。
変形した形を元に戻すのは難しいですが
整体で全身のバランスをきちんと整えることで、足への無駄な負荷をなくすことができます。
テーピングなども活用しながら、患者さん自身の力で治していけるようにサポートしていけると良いでしょう。
最近は外反母趾、扁平足、巻き爪など足のお悩みに特化した治療院も増えています。
専門店をオススメするのも、ひとつの手です。
外反母趾や巻き爪は、変化が見た目でわかりやすいので、検索するときは、臨床事例などの画像も参考にすると良いでしょう。
まとめ
- 痛みは改善できる
- 変形した拇趾を元に戻すことは、当アカデミーではできない
- ズレた距骨を正しい位置に戻すことは整体でできる
- 筋肉のバランスが悪くなってしまっているので、調整しても維持できない→ある程度の頻度で定期的に通うことで、徐々に改善される
- テーピングなどを活用しながら、患者さん自身の力で治していけるようサポートする
- 良くなっている事例も聞くので、専門店をオススメするのもひとつの手