「出産後、おしりが大きくなった」とお悩みの患者さん
産後も体型がもどらず、変化にお悩みの方もいらっしゃいます。
「骨盤矯正に通った方がいいの?」と患者さんに相談されることもあるかと思います。
出産をしたら、必ず骨盤を調整しなければいけない訳ではありません。
本当に骨盤を調整する必要があるかどうかが重要です。
産後の骨盤矯正はしない
熊谷は「産後の骨盤矯正」は基本的にしないそうです。
本来、出産時にゆがんだ骨盤は自然に元に戻るようにできています。
ただ、何かしらの問題が発生している場合は自然に戻らないことがあるので、骨盤自体の調整が必要なケースもあります。
出産はお母さんの体にすごく負担がかかります。
出産時は、赤ちゃんを外に出すために骨盤の靭帯をゆるめるホルモンが出ます。
骨盤がゆるんでいるからこそ、赤ちゃんが通ることができるのです。
出産が終わると、ゆるんだ靭帯や骨盤はだんだん自分の力で締まっていくようになっています。
”産前”に調整するのがオススメ
出産時に骨盤まわりがゆるんだ際に、負荷がかかってねじれてしまったり
以前からそもそもゆがみがあり、そのままゆるんで戻ってしまった場合
ゆがみがひどくなるケースもあります。
なので、本来は「出産前に調整する」のがオススメです。
お母さんの体調や基礎的な状況によって、出産までの時間や安全性に影響します。
調整しておくと、安産になる可能性も高くなります。
熊谷が調整していた患者さんにも、分娩室に入って30〜1時間くらいで出産する方もいらっしゃいました。
妊娠前から整体を受ける
可能であれば、妊娠前から整体で調整するとより良いと思います。
赤ちゃんの成長に合わせてお母さんの体は変化していくので、その変化に追いつかなくなってくると、具合が悪くなったりします。
前々から調整をしていると、変化に耐えられるケースが多いので
つわりなどの妊娠中の問題も最小限で防げて、妊娠期間を順調に過ごすことができます。
子供を産みたいなと思ったタイミングで調整をはじめると、妊娠して、10ヶ月経過して、無事出産して、という状況を作れるのではないかと思います。
事前に調整などしていなくて、出産後に調子が悪くなった場合は
文字通り「産後の調整」が必要です。
ただ、ポイントは「骨盤」ではないと思います。
「骨盤をゆがめてしまう原因」はなんなのか、「骨盤を調整する必要があるかどうか」を考えることが重要です。
ゆがんだ原因は、出産前にあることが多いです。
そちら側の観点からみて、体をチェックし調整していって結果的に骨盤が整ったら、骨盤自体を矯正する必要はないと思います。
オススメは、出産前に整体をすることです。
出産は間違いなく体に負荷がかかりますが、調整をしておくことで、負荷を最少に抑えられると考えます。