「整体」をやりすぎると、キケン?

今回は疲労回復整体アカデミー会長・熊谷が体に関する質問にお答えしている動画をご紹介します。

【質問】
リラクゼーションのマッサージの施術などでは、年配の方でも100分以上の施術をすることもあるそうですが

こういったことを続けて反応の出ない方の身体は、かなり鈍感になってるということなんでしょうか?

また整体でのやりすぎはマッサージのやりすぎより、反応が強く出たりするものでしょうか?

まずは「反応が出ない」=「体が変化しない・結果が出ない」という意味でとらえて、考えていきます。

施術者のやり方次第ではある程度の効果は出るはずですが

一般的には筋肉への施術は、やり方次第ですが「体がよくなる」という部分ではあまり大きなインパクトが出るイメージはありません。

どちらかというと、リラクゼーションという名前がついているとおり、リラックス効果の側面で効果が高いと思っています。

筋肉が硬くなって血流が滞っている状態に対しては、一時的に効果が出せるものでもあります。

これは、マッサージの特性で「マッサージは効果がない」というわけではないので、誤解しないでいただければと思います。

「好転反応」は基本的に起こらない

つぎに、整体に関して考えます。

整体のやりすぎとは、よく「好転反応」と言われるものを想像すると思います。

熊谷は、好転反応はそもそも出ない方が良い、と解釈しています。

好転反応とは、刺激が体の許容量を超えたときに出てくるもので

体の状態をチェックしながら施術を進めれば好転反応はでないはず、と考えています。

施術後に「体を休める」ための反応として、「お腹が空いた」「暖かくなって眠くなった」などの変化が出ることはありますが

「痛みが出た」「頭痛が出た」「吐き気がした」というような方はほとんどいないそうです。

いわゆる好転反応が出てしまう時は欲張って施術しすぎたとき、と考えています。

患者さんの体の状況を無視して刺激を入れてしまうと、好転反応が起きてしまいます。

「整体」というもの自体では好転反応はほぼでない、という解釈をしています。

「整体」の定義

そもそも「整体」の定義は人によってまちまちかもしれません。

疲労回復整体では、「体を元に戻すこと」を整体と考えています。

例えば猫背を改善する、とういう場合、マイナスになってしまったものをゼロに戻しているだけで

プラスに”良く”しているわけではない、というイメージです。

人間の本来持っている姿を「ゼロ」と考えてマイナスになってしまったものを、ゼロに戻すことを「整体」だと考えています。

ゼロに戻すと、自然治癒力が最大限に働く状態になります。

整体は、日々の生活で負担がかかることでマイナスになってしまったものを、ゼロ(100%の状態)に戻すという作業です。

そして、マッサージは、体に刺激を加える「反射療法」として使われることが多いと思います。

押したこと、引っ張られたことなどの刺激が加わった人に対して、人間が対応しようとする力を利用しています。

患者さんの状態を把握する

「体を整える」という意味の整体では、マッサージよりも、体への刺激が少なく

マッサージなどの反射を使ったやり方は、より刺激が大きいはずです。

刺激が少なければ患者さんへの負担も少なく好転反応のような状態にはなりにくい、と考えられます。

基本的には、刺激に対して耐えられるかどうか、患者さんの状態をチェックしながら施術を進めていくと良いでしょう。

「マッサージのやりすぎ」と「整体のやりすぎ」の違いは?【質問回答】

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