ストレスやトラウマなどのお悩みが、体の状態に影響することもあります。
「思い込みでは?」と思うかもしれませんが、熊谷は様々な方を施術を通して、関連性があると考えています。
「トラウマ」の影響
患者さんに「トラウマ」があるとゆがみとして体にあらわれます。
心に傷や穴が空いてしまっている状態で、鍵穴のようなものが出来てしまい
鍵になる言葉を話してしまうと、ガチャッとロックがかかってしまい体が動かなくなってしまいます。
「サザエさん症候群」という言葉を耳にすることがあると思います。
学校や仕事で嫌なことがある人が、日曜日の夜に次の日のことを考えて憂鬱になってしまう、という現象です。
このようなケースでも、実際に体をチェックするとゆがみを確認することができます。
症状を改善するためには、トラウマを解除する必要があります。
心療内科に通ったり、少し前だと「精神面が弱いから」と言われてしまったり、お悩みの方もたくさんいらっしゃると思います。
実際に出ているゆがみを改善することで、精神的に落ち着いてきたり、耐性が付くケースもあります。
一言でブロックされる
「ストレスによるゆがみがあるか」をチェックするポイントは、「体のあそびがなくなる、ひっぱれなくなる」かどうかです。
トラウマを抱えている人は、鍵穴が設定されている状態なので
「ストレスになることはありませんか?」という一言で、鍵がロックされてしまうケースがあります。
施術中に話していて、顔色が曇る・青白くなってくる方や
施術し始めは体が柔らかかったのに、話している間にギュッと硬くなってしまうようなケースなど
経験がある先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
- 交通事故の経験がある
- 会社や学校などでパワハラ、いじめになやんでいる
- 肉親の死を経験された
- ご夫婦、ご家族とうまくいっていない
などが原因で心に傷を負っていて、その影響で体にロックがかかることがあります。
これだけ聞くと一見「あやしい…」と思われるかもしれませんが、臨床上、実際にいらっしゃいます。
この部分を解除できないと、いくら体を調整してもなかなか改善できないこともあります。
「ストレスはありますか?」と投げかけてみる
まずは「ストレスはありますか?」と患者さんに投げかけてみます。
もし動きが制限されたら、下記のチェックポイントをみていきます。
まずはうつ伏せになってもらって、肩甲骨の内側〜背中の真ん中あたりの硬さをチェックします。
ストレスが原因でゆがみがある場合、左側だけが盛り上がって硬くなっています。
どこかがピンポイントで硬いのではなく
ユニットで盛り上がっていて、まっすぐ押すと左側だけ硬い、というのがサインです。
他にもいくつかポイントがあって、熊谷が施術するときは複数チェックしていますが
特徴的なのは「背中、左側の硬さ」です。
ストレスを抱えている人・スイッチが入りやすい人は、左側の背中が張りやすい傾向があるので、チェックしてみてください。
ストレスへのアプローチ方法
次に、ストレスへのアプローチについてです。
ロックがかかっている時は体のどこかにゆがみが必ず存在します。
1ヶ所だけすごく動きが悪くなっている関節があるので、そこを探し出して調整します。
探し方としては、「牽引」して見つけ出します。
この時、「左右を比べる」のがポイントです。
他の人の硬さと比べるとわかりづらいので、「この患者さんの硬さ」として左右を比べると硬くなっているポイントを見つけやすくなります。
例えば、足を牽引してみて右の方が硬い場合、右側に何か問題がある、ということになります。
これだけでも半分に絞れるので、探しやすくなります。
そこから、足、手、背骨、頭蓋、などを細かくチェックして、施術ポイントを見つけて調整します。
治ったなと思ったら、もう一度言葉を投げかけてみて
体が硬くなるようだったらまだ治っていない、硬くならない場合は解除できている、という指標になります。
臨床中に患者さんとお話している時、施術中に体のチェックをしている時に「もしかして?」と思ったら、ぜひ参考にしてみてください。