【17歳女子高生】水泳の大会で自己ベストを更新

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

今日はタイトルの通り、施術後の大会で自己ベストを出すことができた臨床事例をご紹介します。

  • 体のパフォーマンスを上げたい
  • 大会でいい結果を出したい
  • 怪我しにくい体を作りたい

といったアスリートや、部活やスポーツをやっている方を施術する際に参考になるかもしれません。

主訴は「腕を回した時の左右差」

今回の患者さんは、17歳、女子高校生、水泳部。

中学生の時はジュニアオリンピックにも出たことがある方で、毎回大会の前日には整体を受けているということでした。

今回は「いつも行ってるところの予約が取れなくて」ということで大会の2日前に当院に初来院。

「特に痛みとかはないけど、水泳のバタフライを泳ぐときに、腕を回した時に右と左で高さが違うのが気になる」ということでした。

「毎回他の整体で肩甲骨を調整してもらって、施術後は良くなるけど数日後にまた戻ってきてしまう」と話されていました。

既往歴としては、小学生の時に左手薬指の骨折(ボールをキャッチし損ねた)がありました。

まず、座位姿勢を取ってもらった時に、骨盤の後方回転が左>右となっていて、肩甲骨は左側が右に比べると前傾していました。

次に、腕を回してバタフライのモーションをしてもらうと、手を上げて一番高い位置で左手が右手よりも7cmくらい下がっていました。

そこで、左側の骨盤を前方に少し押して手でサポートしてみると、腕を回した時に左手が先ほどより高く上がりました。

骨盤に触れて変化が出ることに本人もお母さんも驚いていました。

また、左手薬指の骨折と関連があるかをTLで調べてみようと思い、左の骨盤を前方に押した状態で、左手薬指を触ってみました。

すると、薬指の基節骨に触れた時に骨盤が動いたので、関連していることが分かりました。

初回の施術

C/Aアジャスター、循環ホットパックを使って調整後、慢性Aテクニックに手足を調整。

すると、腕を回しやすくなり、腕を回した時の最高点での高さの左右差が3cmくらいに縮まり、本人も「全然違います!」と変化を実感していました。

次に、左手薬指基節骨の骨折痕をココローラーで調整すると、腕を回した時の最高点での高さの左右差は無くなりました。

「かなり動かしやすいです!」と本人も喜んでいました。

2回目の施術

2回目の施術は、その1週間後に行いました。

前回施術後からの体の調子を聞くと、「あれから体がすごく動かしやすくなって、2日後の新人戦で、今回自己ベスト更新できました!」と嬉しそうに教えてくれました。

検査をしても特に戻りはなく、バタフライのモーションしてもらっても左右差は出ていませんでした

他に何か気になることはあるか聞いてみると、「そういえば、水を書く時に右手に力が入りにくくて、真っすぐ進めないんです」ということでした。

上腕付近の筋力低下を疑い、左右の上腕二頭筋(デルマトームでC5の神経支配)に触れてみると、右側だけ筋肉の張りがありませんでした。

さらに、三角筋前部(C5の神経支配)の筋力テストを行って筋力低下を確認しました。

頸椎のROM検査をしても、やはりC5右が硬くなってたので、ここをモニタリングしながら施術を進めていこうと思いました。

施術は前回同様に、道具+慢性Aテクニックでベースの部分を調整。

その時点で上腕二頭筋の張りをチェックすると、3割くらい改善しているような感じでした。

頸椎をチェックすると、C2右・C3左・C5右の後方変位の硬さが目立っていました。

そこで、最新テクニック「骨伝導」を使って胸骨柄付近を調整。

すると、それらの硬さが7割くらい取れました。

残っている頸椎の硬さは、「頸椎-内臓指標」から肝臓と腎臓(左)の負担によるものだと分かったので、肝臓と腎臓を水素で調整。

すると、頸椎の硬さが全て消えました。

その後、上腕二頭筋をチェックしても、筋肉の張りが回復していて、三角筋前部の筋力テストでも力がしっかり入るようになっていました。

その1週間後に来院

「あれから右腕にも力が入るようになって、真っすぐ進めるようになりました!」と笑いながら話をしていました。

それ以降も、肝臓の反応が毎回強く出るので、食生活について詳しくヒアリングしてみました。

すると、予想した通りの返答が返ってきました。

「野菜と魚は嫌いだからほぼ食べない、肉ばかり食べてる」
「毎朝菓子パンを食べてる」

そういうことだったので、
「毎回、肝臓に負担がかかっているみたいで以前右手に力が入りにくかったのも、肝臓の影響が強かったみたいです。
実は、食事も肝臓などの内臓にかなり影響するので、食事もちょっと気を付けた方がいいかもしれませんね

と本人に伝えました。

今後はお母さんにも上手く伝えながら、根本的に体の状態を良くしていけたらと思っています。

まとめ

今回のように、アスリートやスポーツや部活をやっている方などで、「痛みはないけどバランスが気になる」といった主訴の場合でも、疲労回復整体で施術を行うと基本的にやることは変わりません。

「症状を治すのではなく、体を治す」というのが、疲労回復整体の考え方ですが、

体を治していけば、症状も治る方向にいきますし、体の機能性も必然的にを高まっていきます。

TLで原因を探したり、デルマトームや筋力検査をうまく使っていくことで患者さんに変化をうまく共有しながら、根本的な問題にアプローチできるようになると思います。

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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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