「口を大きく開けない」中学から気になっていた症状を改善できた経緯

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

「もう一生治らないものだと思っていました。」

という症状が改善できると、施術家としてとても嬉しいですよね。

今回は、回を追うごとに様々な症状が出てきて

最終的には、中学生の頃から気になっていたという症状が改善できた事例を紹介します。

今回の患者さんは 31歳女性/主訴は「腰痛」

「半年前の出産後から歩行時に左腰~左股関節周辺の痛みがある」ということで、ご主人の紹介で来院されました。

既往歴としては特に大きなものはなく、学生時代バレーをされていたということで捻挫や突き指くらいでした。

夜中に赤ちゃんが起きるため、あまり寝れてないということでしたが、体調検査をすると状態的には比較的に良い方だったので、割と早く改善していきそうだと思いました。

まずは症状と関連してそうな歪みを探すため付近のROM検査を行うと、左仙腸関節の硬さがありました。

そこで、今回はここをモニターしながら施術を進めてこうと思いました。

次に、左仙腸関節の硬さからTLで追ってみると右足首ショパール関節付近で反応あり。

患者さんに、右足首ショパール関節を触っていると右の仙腸関節の動きが良くなることを共有すると

「え?ほんとだ!すごい」と驚いてました。

もし、右足ショパール関節の硬さが最後に残るようであれば調整するつもりで施術に入りました。

施術は整体器具であるCアジャスター・Aアジャスター・循環ホットパックで全体を調整し

それ以降の「重力反射システム」は手技で調整しました。

調整後、左股関節は最初より動きやすくなったものの、まだ動きの渋さが残っていたので、右足首をココローラーで調整。

すると、「え!全然気にならなくなりました!」ということで患者さんも満足されてました。

2回目の施術

2回目の施術はその1週間後に行いました。

「あの後凄く調子が良かったんですけど、2日前から左膝が痛くなりました」ということでした。

ROM検査で調べると、左膝というよりは左股関節に硬さが出ていました。

そこからTLで追っていくと前回に引き続き右足で反応ありましたが、今回は拇趾のMP関節の問題でした。

施術は前回同様、整体器具を使って調整。

その後、やはり左股関節の動きの渋さが残り、右足拇趾MPでTLの反応があったのでココローラーで調整。

すると、左股関節がキレイに動くようになりました。

相対的に右の股関節の渋さの方が目立っていたのでTLで追ってみると、左肘で反応あり。

そこも調整すると、どちらの股関節も動きが改善し、膝の違和感も無くなりました。

3回目の施術

3回目も1週間後にご来院。

「すごく調子が良いです。でも昨日の夜から歩く時に左足首に違和感があります」

ということで、また問題が次の場所に移ってました。

ROM検査を行うと左の距腿関節が明らかに硬くなっていて、TLで追ってみるとなんと頭蓋で反応がありました。

頭蓋を細かくチェックしてみると、左側が硬くなっており、左右の顎関節(特に左)も動きが渋くなっていました。

「寝てる時に顎に力が入ることとかないですか?」と聞いてみると

「そう言えば、口を開ける時に左側が詰まる感じがあって大きく口を開けないんです」という新事実が判明。

ここも関連があるかもしれないと思い、整体器具で全体を調整した後に、頭蓋を細かく見ていきました。

TLを使いながら関連を調べてみると、

やはり顎関節と左足の距腿関節には関連がありました。

左距腿関節と顎関節の硬さは、どちらも左の蝶前頭縫合の硬さが原因となっていました。

そこで、直接法で左蝶前頭縫合を調整。

すると距腿関節と顎関節がどちらも動くようになり、

「足首の違和感が全くなくなりました!」と本人も変化を実感されていました。

ただ、顎関節に関しては左右差が若干残っていたので、事後処理としてココローラーで左顎関節を調整。

すると、左右の顎関節がキレイに動くようになり

「え?すごい!引っかかりなく口が大きく開きます!」

「中学生の頃からずっと気になってたんですけどもう一生治らないものだと思ってました…」

「本当に嬉しいです!ありがとうございます!」

と嬉しい言葉を頂きました。

まとめ

取っ掛かりとしては、足首の違和感でしたが

最終的には、本人が一生治らないと思っていた問題とその原因を見つけることができ、全て改善することができました。

症状というのは結果であって

その原因は全く別の場所にあることの方が圧倒的に多いです。

今回は足首の硬さの原因が頭蓋にありました。

また、その原因から派生した別の問題も隠れていたりします。

今回は「口を大きく開けない」という別の問題が隠れていました。

  • 症状の原因は、全く別の場所にある可能性がある
  • 他の症状とも関連する可能性がある

この2つのことを気に留めておくと、臨床に置いて大きなヒントになるかもしれません。

是非、参考にしてみてください。

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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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