アスリートの施術のポイント【フレスコボール・大和地亮太選手】

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

先日、フレスコボールの元日本代表で世界3位にもなったことがある大和地亮太選手を施術しました。

フレスコボールはブラジルの発祥のビーチスポーツで、味方同士でボールを落とさずにラリーを続けるという、いわばブラジル版羽子板のような競技です。

ラケット使って5分間ラリーを返し続けるので腕に疲れが溜まりやすく、練習後や試合の後は腕が痛くなりやすいそうです。

月1回のペースで半年ほど施術を担当していますが、ここ最近は体の調子が良いそうで

回を追うごとにどんどん動きやすくなっている感覚があります」ということでした。

いつも行っている施術の流れとしては、Cアジャスター・Aアジャスター・循環ホットパックの3点セットで全体のバランスを調整(整体)。

その後に、残ってくる硬さをココローラーや水素などのアイテムで調整(部分的な調整)。

最後に、実際にプレイ中の動きをしてもらって、動きの中で引っかかりがあるところを見つけて調整するという流れで行っていました。

症状:練習後に痛みが出る

今回は「練習後に痛みが出る」という右手首のROMを最初にチェックしましたが、右手首のROMは悪くありませんでした。

右肘をチェックするとROM制限が出ていたので、右肘をモニタリングしながら施術を進めていきました。

整体器具を使って施術をした後は、全体の筋肉や関節が緩みました。

右肘の硬さだけ残って、その周辺の硬さが取れたので、逆に右肘のROM制限が強調されるような感じになりました。

TLを使って右肘のROM制限が解除できるアイテムを探すと、ココローラーで反応があったので、ココローラーで調整すると、右肘のROM制限が解除でき、手首の違和感がなくなりました。

その後、プレイの動きをシャドーで行ってもらうと、テニスのバックハンドの動きがやりにくそうでした。

そこで、右腕を内旋させていきながら、TLで引っかかるところを特定。

特定したところを最新テクニック「ツイストストレッチ」で調整していきました。

TLで反応があった前腕伸筋・上腕二頭筋・反対側の僧帽筋の3か所を調整するとバックハンドの動きがかなりスムーズになり、本人も「前はここまで動けたことなかったです!」といつもよりも段違いで動かしやすくなったことに驚いていました。

最後に、右手の指を牽引して1本1本チェックすると、薬指の延長線上で引っかかりがあり、三角骨付近の筋肉で問題が起こってそうでした。

実際にOリングテストで指の筋力を検査してみると、右手薬指だけ明らかに筋力が落ちていました。

ツイストストレッチを使って三角骨付近の筋肉を調整し、再度Oリングテストをしてみると、薬指にしっかり力が入るようになっていました。

「これでラケットを握った時に握りやすくなって、今以上にパフォーマンスが上がると思いますよ」と伝えて施術終了。

その次の日の大会で、3位に入賞できたたそうです。

「施術後のプレーの感覚が本当に良かったです!」と連絡をいただきました。

アスリートの施術のポイント

アスリートの施術のポイントは「競技の中で負担のかかりやすい場所を毎回チェックすること」と以前熊谷先生に教えていただきました。

例えば、スキー選手であれば、膝を毎回チェックします。

なぜなら、足首がスキー板で固定されているのでその分、膝に負担がかかりやすいからです。

膝の動きが悪くなれば、プレーの質が落ち、怪我もしやすくなります。

今回のフレスコボールなどのラケット種目においては、ラケットを持つ方の手首や肘がポイントになります。

毎回決まったフォームで打つ分にはそこまで負担がきませんが

向かって来るボールにその都度対応して無理なフォームで打たなければいけないので、手首や肘に負担はかかりやすくなります。

だから、もし症状がなかったとしても手首や肘は毎回チェックして最大限動きが良くなるように調整した方がパフォーマンスは上がります。

また、筋肉に問題があるところを見つけ、筋力検査を使って筋力が落ちているところを自覚してもらい、調整後に筋力が戻る(力が入りやすくなる)ことを体感してもらうということも非常に有効です。

「力が入りやすくなる」というのはアスリートにとってとても喜ばれます。

今回使用した最新テクニック「ツイストストレッチ」は「力が入りやすくなる」という結果が必ず出る手技で、やり方も簡単です。

アスリートとの相性も抜群ですが、症状が特にない患者さんや、症状が治った患者さんに対してもかなり使い勝手が良いです。

痛みなどの症状を感じていなければ、自分の体に対する問題意識は薄くなり、「整体に通う」というモチベーションはどうしても下がってしまいます。

そこで、「筋力検査×ツイストストレッチ」を行うことで「自分の体に筋力が落ちているところ(異常)があった」「施術でそこが良くなった」「施術の価値」というものを大きく感じてもらいやすくなります。

ツイストストレッチは、疲労回復整体以外のテクニックとも相性が良いので、疲労回復整体を学んでいない方でもツイストストレッチを学習できるようなパッケージで今後リリースする予定です。

詳細が決まり次第またお知らせさせていただきます。お楽しみに!!

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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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