コロナ後遺症による記憶障害【続編】

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

以前「コロナの後遺症で短期記憶障害」になってしまった、医師をやっている友達を施術した時のことを紹介しました。

「コロナの後遺症」ということで反響もあったので、今回はその後について報告したいと思います。

改めて事の経緯についてお話します

私の友人が2か月前に新型コロナに感染しました。

それから1週間して以下のような症状があることに気づいたそうです。

  • 自宅の住所が思い出せない
  • つい先ほど話していた内容が思い出せない
  • 情報量が多い会話にはついていけない
  • 味覚が戻らない(コーヒーの味が分からない)

彼の年齢は35歳で、画像診断医です。

幸いにも専門知識などは忘れていなかったので、仕事はテレワークでギリギリ続けられているということでした。

また、実家に帰った時は記憶がスラスラ出てくるそうで、古い記憶は思い出すことができるようです。

これまで3人の脳の専門医に診てもらったそうですが、原因不明で今のところ対処法がないということでした。

前回の施術

3週間前、久しぶりに彼と会って話すと、いろいろ言葉が思い出せない様子で会話がままならない感じでした。

あまりに酷かったので、そのまま自宅で施術を行いました。

全身を検査すると「頭蓋」と「頸椎」が非常に硬くなっていました。

また、睡眠障害も3か月前くらいからあり、睡眠導入剤を毎日飲んでいるということだったので

「キッカケになっているのはコロナウイルスによるものだが、脳血流の循環問題がベースにあったのではないか」と思いました。

施術を行った後は、頭蓋や頸椎の硬さが取れて「首が全然違う。すごく楽になった」と話していました。

その2~3日後には、「睡眠導入剤を飲まなくても寝れるようになった」「記憶はまだ戻ってはないけど前より良くなってる気がする」と連絡をもらいました。

その施術から3週間

症状の再確認

その施術から3週間経て、昨日彼と会って話をしました。

まだ言葉に詰まるものの、会話のテンポは以前より早くなっていました。

以前は質問しても全く思い出せなかった自宅の住所も、10秒くらい考えると思い出せるようになっていました。

味覚も「コーヒーの味が分かるようになった」と話していました。

体をチェック

体の状態を検査していくと、頭蓋と頸椎の硬さは前回よりも緩んでいましたがまだ硬さがありました。

座位では左C6が硬くなっていて、仰臥位では右C4・右C6・右T2が硬くなっていました。

頭蓋も前回同様に右の側頭骨付近の硬さが触知できました。

施術

今回も前回同様、1回の施術の効果が最大化されるように、先にアイテムを使って体の細胞の活性度を高めました。

具体的には、まず体内の水分の状態を良くするジェルを両腕に塗り、体内の電気伝達を良くするシリカ水を飲ませて

細胞の活性度を飛躍的に高める最新の循環ホットパックを置きながら、肝臓や腎臓周辺の硬さがなくなるまで胸郭周りに水素を当てました。

一通り反応が終わった後に、重力Cテクニック、慢性個別テクニックで残っている歪みの問題を調整。

すると、全体が緩み、C4の硬さが取れました。

残ったのは、右C6・右T2の硬さをTLで調べると、右T2の方が優位性が高かったのでTLで原因箇所を探しました。

すると、左足第5趾のDIPで反応あり。

そこをココローラーで調整すると、右T2の硬さが取れました。

その後、右側頭骨付近の硬さが残っていたので、直接頭蓋を調整。

ただ、なかなか硬さが取れなかったので、「何か頭蓋を引っ張ってる別の要素があるかもしれない」と思い

再度、TLで頭蓋の硬さから原因を探しました。

すると、左の上腕二頭筋短頭の筋腹で反応あり。

ココローラーで調整すると、右の側頭骨付近の硬さがキレイに取れました。

起き上がってもらうと、「首が楽。なんか姿勢がさっきと全然違う気がする」と本人も変化を実感しているようでした。

再度、自宅の住所を質問してみると、考える間もなくすぐに言えていました。

今朝「足と肩の調子が良い。重心の位置がいい感じがする」と連絡がありました。

今後も追って様子を見ていこうと思います。

まとめ

「コロナ後遺症による短期記憶障害」はまだ完治はしてないものの、前回来た時に比べるとかなり良くなっていました。

やはり、脳の循環問題による影響が大きかったようです。

脳の循環問題には「体の歪み」による影響が強く、頭蓋や頸椎の歪みが脳への循環経路阻害していることが想定されます。

今回のコロナ後遺症もそうですが、頭痛や自律神経失調症・難聴・目まいなど脳の循環問題による症状の患者さんを見る時は

「頭蓋」や「頸椎」の歪みをチェックしていくと良いと思います。

また、今回のように直接頭蓋を調整してもキレイに硬さが取れない時は

そこの硬さを作り出している別の問題が存在していることもあります。(今回は左上腕二頭筋でした)

調整しても、なかなか硬さがキレイに取れないという時は、他の箇所からの影響がないか調べてみると良いと思います。

是非、参考にしてみてください。

SNS SHARE
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

著者

疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

目次
閉じる