【脊柱菅狭窄症】足のしびれ症状に頭蓋の問題が影響していた事例

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

今回は脊柱菅狭窄症で手術をしても両足の痺れが残る患者さんを

施術して上手くいった事例を紹介します。

  • 足の痺れ症状を治すヒントが知りたい
  • 脊柱菅狭窄症や腰椎ヘルニアなどの施術法が知りたい

という方には参考になるかもしれません。

目次

65歳男性/両足の痺れと痛み

今回の患者さんは65歳男性、主訴は「両足の痺れと痛み」です。

静岡から埼玉の院まで車で4時間かけて来てくださいました。

もともと19歳の頃にぎっくり腰をやってから、ずっと腰痛持ち。

10年前から脚の痺れ症状も出始める。
2年前に悪化して歩けなくなるほどに。

病院で腰部脊柱菅狭窄症(L3-L4)と診断され手術を受ける。

手術後歩けるようにはなったが、両足のしびれと右大腿部外側に痺れが残る。
特に歩いている時に痛みが強く出る。

既往歴

・中学生で右手親指付け根がかけた、手術はせず

・学生時代サッカーで右足首に軽い捻挫

・他に手術や事故はなし 

検査を行うと以下の項目が気になりました

・脊柱:胸部も腰部も全く動かず硬い

・肩外転:左右ともに硬い

・骨盤:左右ともに硬い

・足首ROM:左右ともに硬い

・特に円背が目立つ

60代にしては円背が酷く、全体的に筋肉が緊張している状態でした。

初回の施術

ベースの回復力が低い感じだったので、まずは「代謝活性法」で代謝を上げてから施術を行いました。

代謝活性法:アイテムを掛け合わせることによって、代謝力を引き上げよくなる状況を作る

シリカ水、電磁波調整アイテム、体内の水分を調整するジェル、などを使って代謝を上げると

ガチガチだった背中が緩み、胸部と腰部の緊張がだいぶ軽減しました。

その後、整体器具で全体のゆがみを調整。

調整後は全体的に筋肉の緊張が緩み、右足首の硬さ、L3-L4の硬さが目立ってきました。

そこで、調整ローラーを使って右足首とL3-L4の手術痕を調整。

すると、脊柱の硬さが取れてまっすぐ座れるようになりました。

「足が温かくなってきました」と患者さんも変化を実感されていました。

2回目の施術

2回目の施術はその3週間後に行いました。

もともとベースの代謝が低い印象だったので、間が空いてしまうことを心配していました。

案の定かなり悪い状態で来られました。

ただ、本人が言うには「痺れは残っているけど太ももの張りと痛みはなくなりました」

「今までは朝起きた時も辛かったけどそれはなくなりました」と症状は軽減してきている様子でした。

最初ほどでないものの全身かなり緊張が強く、また円背が酷く、下部腰椎の硬さも出ていました。

今回も最初に代謝活性方でアイテムをいろいろ使って代謝を上げました。

すると、背中が伸びて筋肉の緊張も全体的に緩みました。

今回は整体器具で全体のゆがみを調整した後に、シリカタオルを使って足と手の部分的な問題を調整しました。

シリカタオル:疲労回復整体アカデミーで使用している施術アイテム。構造的な問題を調整することができる。

すると、骨盤の動きがさらに良くなり、下部腰椎の硬さが取れました。

今回は生活についてヒアリングして、水分摂取量が足りてなさそうだったので

毎日たくさん水を飲むようにアドバイスしました。

3回目の施術

3回目の施術では、「だいぶ調子が良いです」と仰っていました。

まだ痺れはあるけど程度が減ってきたということでした。

ただ、今回も1ヶ月空いたので状態としては悪くなっていました。

やはり気になったのが酷い円背姿勢

今回はこの円背を作っている原因を探そうと思いました。

まず、いつも通り、代謝活性法で全体の代謝を上げ、整体器具でゆがみを調整。

その後、手足をシリカタオルで部分的に調整。

今日は特に右足の問題がありました。

手首のROM(可動域)をチェックしながら、シリカタオルで手~前腕~上腕を調整していたのですが

それらをキレイに調整しても手首のROMの硬さが改善しませんでした。

そういった時は反射で硬くなっている可能性があるので、TLを使って手首のROMの硬さを作っている原因を調べていきました。

TL(セラピーローカリゼーション):関連を調べる検査法

すると、頭蓋で反応あり。

細かく見ていくと、右の頭頂骨付近の問題が影響してそうでした。

もしかすると円背とも関係があるかもしれないと思い、TLで調べると反応がありました。

患者さんご自身で、右の頭頂骨に触れてもらった時と触れてない時で

右手首の動きと、足を上げてもらった時の変化を確認してもらうと

「あ!全然違いますね!」と実感されてました。

右の頭頂骨の問題を細かく見ていくと、頭蓋骨の内部の問題というよりは外部の問題のような感触でした。

調整ローラーで調整できそうな反応があったので、アイテムを使って調整していると

「あ!そういえば、2歳の頃に3mの高さから落っこちて頭打ったそうです」と患者さんが思い出してくれました。

頭蓋骨が陥没するまではなかったけど結構酷かった、とお母さんから聞かされたそうです。

調整後は右手首も動くようになり、姿勢も伸びるようになりました。

また、骨盤の動きがかなり改善されて、今までで最も動きが良くなっていました。

「すごく楽に背中を伸ばせるようになりました」と患者さんも変化を実感されていました。

「おそらくこれが一番古い問題だったのかもしれません。

ここが取れたことで骨盤が動きやすくなったので、腰部にかかる負担がだいぶ減って

足の症状も改善しやすくなると思います」と患者さんには伝えました。

回数を重ねると見つかる問題もある

今回は最初の問診では出てこなかった古い問題が、3回目の施術で出てきました。

体の状態が良くなれば良くなるほど、全体の筋肉の緊張が緩んで、残ってくる問題が見やすくなります。

1回目と2回目ではハッキリ出てこなかった頭蓋の問題が、3回目の時にハッキリと出てきました。

また、手首の硬さがなかなか取れなかったので、腕以外の場所で影響しているところを探してみたところ

頭蓋の問題が見つかりました。

症状部位だけでなく全身の可動域をチェックしていると、関連している部位が見つかることもあるので

全身を検査することが大切だと思います。

是非参考にしてみてください。

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著者

疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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