「なかなかバネ指が治らない…」「施術後は多少良いけどまた戻ってしまう…」
と感じたことはありませんか?
こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。
実は、今日「バネ指がなかなか治らない」という方を施術して良い結果が出たので
今回は「バネ指の治し方のコツ」を解説したいと思います。
60代女性「バネ指がなかなか治らない」
先日、東京(新宿)で「疲労回復整体ストレッチ」のセミナーを行いました。
今回も京都、広島、愛媛など遠方から来られた方も多く、参加者全員スキルアップして、実りあるセミナーになりました。
参加された方の中で「バネ指がなかなか治らない」という方がいらっしゃったので、最後にその方を施術しました。
この方は、60代女性で体操教室をされている方です。
実は、数ヶ月前のセミナーでも私が施術を行った方で、その時も「右手中指のバネ指」が主訴でした。
その時は施術後かなり軽減したものの、まだカクカクする感じは残っていました。
手首や指の動きは改善していたので、「あとは循環とともに良くなっていくと思いますよ」と伝えて、様子を見ていただきました。
今日確認すると、「最初よりはマシだけどまた戻ってきました」ということでした。
循環の問題
疲労回復整体では「体が治れば症状は治る」「症状を治すのではなく体を治す」という考え方を軸に、施術を組み立てていきます。
体を治す上で重要なのは「循環」です。
循環が滞りなく行えていれば、各細胞で十分にATPが生産されるので、体を治す機能(ホメオスタシス)が正常に働き、症状は自ずと治っていきます。
逆に、「症状がなかなか治らない」という状況は「うまく循環できてない」と言えます。
循環問題を考える時に、「全体の循環」と「部分的な循環」の2つを考える必要があります。
優先すべきは「全体の循環」です。
全体の循環が高まれば、自ずと部分的な循環も高まるからです。
今回の「バネ指がなかなか治らない」という方も循環の問題があり、全体の循環を下げる要素と部分的な循環を下げる要素があると考えました。
ただ、体操をされていて普段から柔軟体操をしていたり、水素も吸っていたり、整体器具で自分の体を調整していたり、
積極的に自身の体のケアを行われているので、割と全体の循環は高い方だと思いました。
関節可動域をチェック
そこで、部分的な循環問題があると予想して関節可動域をチェックしていきました。
指や手関節、橈尺関節、肘関節などを見ていくと、そこまで気になる問題は起きていませんでした。
前回は橈骨手根関節など手首が硬かったので、それを指標にして手のひらや前腕の筋肉を調整しました。
施術後は硬さが取れてキレイに関節が動いていましたが、その状態は割とキープできている様子でした。
となれば、疑うべきは「肩」です。
肩に問題があれば、手の血液循環が阻害されることがあるからです。
実際、肩をチェックすると左肩に比べて右肩の動きが悪くなっていました。
話を聞くと、ずっと前に右肩を脱臼したことがあるそうで、
「動かした時に右肩に詰まり感を感じる」ということでした。
そこで、僧帽筋、棘上筋、棘下筋、鎖骨下筋など肩周辺の筋肉に対してツイストストレッチを行いました。
すると、施術が進めば進むほど「カクカクが取れてきました」と、段々と右手中指の動きが滑らかになっていきました。
最初触診した時に左手よりも右手の方が冷たかったのですが、
施術後は右手が温かくなっていて、「血液が流れてきた感じがします」と本人も自覚されていました。
肩の問題の影響
今回のように手首や指の症状は、肩の問題の影響を受ける時があります。
肩や股関節は、体幹と四肢のジョイント部分なので
肩や股関節に問題が起これば、循環経路が阻害され、手足に循環問題が起こる可能性があります。
ですから、手足の症状を施術する時には必ず肩や股関節をチェックして、
問題があればそこに対してアプローチすると良いと思います。
是非参考にしてみてください。
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実際に「施術を受けてみたい」という方は、ぜひ下記をチェックしてみてください。