「骨折した後から膝を伸ばせなくなった」
「骨折は治っているのに違和感が残っている」
このような症状をあなたはどのように施術しますか?
こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。
先日「転倒・転落・事故の後から引きずっている症状の治し方」を、動画とともに紹介しました。
今回は「骨折後に残ってしまう症状の治し方」を解説したいと思います。
骨折の影響
骨折して数ヶ月経って、骨自体は治っているのに
「肘が伸びない」「膝が伸びない」「違和感が残る」といった症状が残ってしまう人がいます。
病院に行っても「骨は治ってるから大丈夫ですよ」と言われて、そのまま何年も症状が続いているような人もいます。
骨は治っているのになぜそのような症状が残ってしまうのでしょうか?
2つのポイント
外傷に関しては2つのことを考えなければいけません。
- 「必ず筋肉の損傷が起きている」ということ
- そこに負担がかからないように補正が働くことで「2次的な損傷が起きている」ということ
骨折する時にどのような順番で組織が損傷していくか、を考えてみると理解しやすくなります。
部分的に大きな圧力がかかった場合、まず筋肉や靭帯が補正して圧力がそれ以上いかないように制御しようとします。
しかしそれ以上の力が加わった場合、骨に対して負荷がかかってしまい骨折します。
つまり、骨折する前段階で筋損傷は起こっているということです。
時系列としてはほぼ同時ですが、正確には骨折するよりも筋損傷の方が先です。
圧力が加わった時に筋損傷しても、そこで耐えられたなら筋挫傷で終わります。
それでは終わらないような力の加わり方すると、骨折までいくということです。
骨折すると、骨膜が破れることで痛みが出ます。
そこに対して負担がかからないように補正が働き、別の場所に負荷がかかります。
それによって別の場所が2次的に損傷してきます。
「骨折による痛み」ではない
このように、骨折する時は二重で体に負荷がかかっています。
施術者は「骨折した」ということが頭にあるので
患者さんが訴える痛み=骨折による痛みとして錯覚してしまいますが、
実際は周辺の筋損傷によって起こっている痛みだったりします。
骨折した後に、膝や肘が伸びないということがあります。
それは関節が伸びないのではなく、筋肉が伸びないから関節が伸びないということです。
このような可動域制限がある場合は、まず筋肉の問題を疑わなければいけません。
病院で「骨折は治っている」と言われても、その後も痛みがとれなかったり、関節が伸びないということが残ったりするのは
症状の原因は骨ではないということです。
骨折後に残る症状を治すためには、筋肉が損傷している箇所を見つけて、それらを個別に調整することが必要です。
道具を使う場合は割と簡単に調整ができますが、手技で調整するにはある程度の技術が必要になります。
「疲労回復整体ストレッチ」は有効
去年リリースされた「疲労回復整体ストレッチ」は、外傷性の症状に対して非常に有効です。
この技術を使えば損傷箇所も特定しやすくなり、瞬時に調整することもできるようになります。
興味のある方は受講してみてください。