「足の裏の問題が、腰痛に影響することをあなたは知っていますか?」
疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。
先日「手の平の問題が首肩の症状に影響する」という動画を紹介しました。
「手の平でそんなに変わるの!?」と驚いた方もいるかと思います。
手の平があるということは、、、
そうです。「足の裏」もあります。
足の裏の問題は、骨盤の動きにかなり影響するため、調整できれば腰痛が一気に治ることもあります。
今回は疲労回復整体アカデミーの講師が
「ぎっくり腰」の患者さんに対して、足の裏を調整して症状が改善した事例を紹介します。
- 腰痛に効果的なアプローチ方法を知りたい
- ぎっくり腰に対してどのように対応したらいいか知りたい
- なかなか治らない慢性的な症状を治したい
という方には参考になるかもしれません。
患者さん:37歳、男性、自衛官/主訴:ぎっくり腰
今回の患者さんは37歳、男性、自衛官。
主訴はぎっくり腰です。
1週間前に自衛隊の演習があり、床のようなところに寝る日が続きぎっくり腰に。
痛みがなかなか治まらず、悪化しているような状態で立っているだけでも辛いとのこと。
もともと今年の春に腰痛を訴えて、何度か来院されていた方です。
その時の腰痛はすぐに改善し、メンテナンスで月1程度で通院されていましたが
異動でしばらく来れなくなり、今回は数ヶ月ぶりの施術でした。
体の状態をチェック
以前から右脚の大腿部が左に比べると大きく、
仙腸関節、股関節、足関節も左よりも右が硬い印象がありました。
検査を行うと、以下の項目が気になりました。
- 脊柱:胸椎も腰椎も硬い
- 骨盤:左右硬い
- 仙腸関節ROM:右がロック
- 股関節ROM:右がロック
- 足関節ROM:右がロック
今回も検査をすると右下半身が硬くなっていたので、右下肢の問題を疑いました。
安静時の痛みはなく、ぎっくり腰といっても動くことはできていたので、程度としては軽いものだと思いました。
全体の筋肉の緊張度を確認する体調検査で、脊柱と骨盤は全く動かなかったので
全体の循環も悪くなっているのではないかと予想。
自動で動いてもらった時に、腰の伸展時と側屈時に痛みが出ていました。
TLで右足首をサポートすると、伸展時の痛みが軽減。
右の腸腰筋をサポートすると、側屈時の痛みも多少軽減していたので
そのあたりを狙っていこうと思いました。
初回の施術
初回の施術は、整体器具3点セットで全体の歪みを調整。
その後、デザートストレッチで足関節と膝関節を調整すると、
脊柱や骨盤がある程度動くようになり、右下半身のROMもロックは解除。
「あ!動ける!」と伸展時の痛みはなくなっていました。
側屈は可動域は広がったものの、最終可動域で痛みが出ていました。
うつ伏せにさせたくなかったのでそこで施術終了。
2回目の施術は3日後
2回目の施術は3日後に行いました。
経過を聞くと「あの後からだいぶ調子は良いです」ということで、立位や歩行時の痛みはなくなっていました。
腰の伸展や側屈の動きは最初よりは改善しているものの、最終可動域で痛みが出てきていて
検査でも股関節や足関節はまた硬さが出ていました。
施術後はかなり痛みが軽減しましたが、足を踏ん張ると若干痛みが残るような感じでした。
5回目の施術
5回目の施術の時に足底のツイストストレッチを試してみました。
非常にソフトな刺激なので、患者さんも何をされているか分からない様子でしたが
調整後は「全然違います!」と患者さんも驚いていました。
歩いても踏ん張っても痛みは全くなくなっていました。
まとめ
今回は途中で新しいテクニックを試してみましたが、
足底のツイストストレッチは予想以上に変化が大きく、患者さんが感動するレベルの変化がありました。
今までは足底はチェックしてませんでした。
新しい足底のツイストストレッチをやるようになって、体の変化の大きさに驚きました。
今回の患者さんも最初からやっていれば、もっと早く治ったかもしれません。
最近は新しい技術で、症状がダイレクトに変化するので施術をしていて楽しいです。
今後は調整する箇所をより早く見つけられるように、技術を磨いていきたいと思います。
骨盤の動きに関連する、足の裏の問題
いかがだったでしょうか。
足の裏の問題は下肢の筋肉を引っ張って、骨盤の動きを制限します。
その結果、腰に負担がかかりやすい環境になり、悪い状況が重なるとギックリ腰などにもなってしまいます。
足底の部分的な筋肉の問題が調整されれば、足首・膝・股関節などの動きが良くなり、
骨盤も開放されて補正機能を十分使えるようになります。
手の平の問題同様に、足の裏の問題も小さい子供以外は、全員少なからず持っています。
上手く調整できれば誰でも必ず変化しますし、特に腰痛や下肢の症状がある人に対しては非常に効果的です。
腰痛、ぎっくり腰、膝痛、坐骨神経痛などの症状にも是非試してみてほしいと思います。