股関節に力が入らないのは新築物件が原因!?

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

先日、店舗のスタッフに「岡村さん、ちょっと体を見ていただけませんか?」「股関節に力が入らない感じがあって…」と相談を受けました。

今回はその時の事例を紹介します。

実際にその症状は改善し、タイトルにある通り、原因は「新築物件」にありました。

「なぜそう思ったのか?」「どのようにしてその原因にたどり着いたのか?」

今回は順を追って解説したいと思います。

  • 症状の原因の見つけ方を知りたい
  • 評価方法、検査技術を身に着けたい
  • 引っ越してから調子が悪くなった人がいる

という方には参考になるかもしれません。

目次

症状:股関節に力が入らない

そのスタッフはまだ24歳と若く、熊谷先生含め先輩の施術も頻繁に受けています。

体の状態はスタッフの中では1番良い印象があったので、「珍しいな」と思いながら体をチェックしました。

体の状態をチェック

股関節付近のROM(可動域)検査をすると、確かに左右の股関節に異常が出ていました。

どのような異常かというと「過可動性」の状態です。

ROM異常という状態は大きくは2つあります。

ひとつは「ROM制限」という、関節に”遊び”がない状態です。

関節というのは必ず”遊び”があり、それによって関節にかかる負担を軽減しています。

この”遊び”がなくなり、関節に負担がかかっている状態が「ROM制限」です。

もうひとつは「過可動性」という状態です。

これはいわゆる「動きすぎ」であり、遊びがありすぎる状態です。

筋肉も関節も、硬い状態は良くないと評価する人が多いと思いますが

実は柔らかすぎ、動きすぎという状態もあります。

今回のように「力が入らない」「力が抜ける」といった違和感を感じたり、

周辺の関節に負荷がかかりやすくなるので、腰痛などの原因にもなります。

臨床ではROM異常のほとんどは「ROM制限」で、「過可動性」の状態が出ていることは稀ですが

この状態を知らなければ「こっちは柔らかいからOK。逆の方が硬いから問題がある」というふうに、反対側に問題があると評価してしまいます。

今回は、両方の股関節が「過可動性」の状態になっていました。

また、体全体を検査してみると、全体的には良い状態でしたが、「肺」に負担がかかっている時の特徴が出ていました。

肺に負担がかかっている時の特徴:胸郭の上部がユニットで硬い状態

整体器具3点セットで調整

まずは、全体の歪みを調整して残ってくる問題を見てみようと思い、整体器具3点セットで調整をしました。

整体器具3点セット:寝るだけでわずか1分足らずで全体の歪みが調整されるアイテム

軽微な問題であれば、過可動性の問題であっても内臓系の問題であってもこれだけで改善します。

今回は、股関節も肺の問題も残ってしまいました。

「もしや…」と思い、TLを使って肺と股関節の関連性を調べると

股関節の過可動性の原因が、肺の問題であることが分かりました。

TL(セラピーローカリゼーション):関連を調べる検査法

肺周辺を手でサポートしている状態で股関節のROM検査を行うと、過可動性が解除されていました。

内臓系の問題に対しては、手技でアプローチするよりも、水素を使ったほうが圧倒的に効果が出やすいです。

水素:アカデミーでは施術に水素発生器を使用することもある

今回も水素で、アプローチしようと思いましたが、

肺は呼吸器系なので「アロマ系も有効かも」と思い、試しに店舗で販売しているアロマ商品を試してみました。

アロマ系の商品は3種類あり、TLで調べるとそのうち1つが効果が出ることが分かりました。

鼻から吸ってもらうと一呼吸しただけで、股関節の過可動性が解除され

立ってもらうと「あ!股関節に力が入ります!」と本人も効果を実感。

肺に問題が起きた原因

病院の検査で引っかかったというわけではありませんが、

以前も体を検査した時に、同じように肺に負担がかかっている時の特徴が出ていました。

このスタッフはタバコも吸わないので、原因は何だろう…と考えてみて

「今住んでる所って新築?」と聞いてみると、「そうです!去年できたばかりの賃貸です」とのことでした。

新築の物件

新築の物件は接着剤や防腐剤として使用される「ホルムアルデヒド」という化学物質が含まれており

それが『シックハウス症候群』の原因になる、と20年前くらいから言われています。

『シックハウス症候群』:新築の家に引っ越す・リフォーム・新しい家具を購入するなどをきっかけに、家の中にいると目がチカチカする、頭痛や息苦しさなど体の不調を感じる症状のこと

今回のスタッフはそういった症状は出ていませんでしたが、何度か肺に負担がかかっている特徴が出ていたので

生活環境の中に、肺に負担をかける原因があるのではないかと予想しました。

職場の環境が問題なら、他のスタッフにも同じような特徴が出るはずです。

他のスタッフにはそういった特徴は出てなかったので、おそらく住んでいる住居に問題があるのではと考えました。

そこで、家に帰った時にまた症状が出てくるかどうか様子を見るように伝えました。

次の日にどうだったか聞くと、「家に帰ったらまた股関節の問題が出てくる感じがありました」と予想通りの結果になっていました。

「家にいる時はよく換気するか、最悪引っ越すか」「根本的な改善にはならないけど、反応があったアロマを毎日吸うのも良いと思う」と伝えました。

数日後そのスタッフに状況を聞いてみると、「毎日アロマを吸っていると股関節の抜ける感じはなくなりました!」と言っていました。

「治す技術」と「検査する技術」

今回は「股関節の違和感」という症状でしたが、全く関係がないような住居環境がその原因でした。

どこに異常があるかを把握するROM検査と、問題の関連を調べるTLという検査技術があれば

このように症状の原因を分析したり、効果的なアイテムを選択することもできます。

整体の技術は、大きく分けると「治す技術」と「検査する技術」に分けられます。

重要なのは「検査する技術」です。

疲労回復整体アカデミーではこの検査技術を高めるために、

筋肉や関節の構造を理解するための基本知識講座や、検査をする時の体の使い方も事細かにお伝えしています。

また、無料で参加できるセミナーでも、体の歪み方の特徴などを教えています。

今回のように肺に負担がかかっている状態の人がいれば、「これは肺に負担がかかっている状態です」と教えてもらえるので参加者はその状態に触れて経験することができます。

そういった経験を積み重ねていくことで「これはこういう状態」というふうに体の歪み方のパターンが少しずつ分かってきて、

適切な治し方や、適切なアドバイスができるようになります。

興味のある方は是非学んでみてください。

体験会も行っています。お気軽にご参加ください。
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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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