腰痛の原因箇所を特定するコツ

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

先日、「朝トイレでおしりを拭く時に腰が辛い」という人を施術しました。

その方は30代女性で

  • 腰椎椎間板ヘルニア(L4-5)と診断されたことがある
  • 動いていると良くなってくる
  • 稀に頭が締め付けられるような頭痛が出る

ということでした。

目次

症状:腰が辛い、稀に頭痛が出る

体の状態をチェック

検査をすると、以下のような状態でした。

▷ 全体的に可動域はある印象

▷ 座位でL5の動きが渋い

▷ 座位でT11の動きが硬い(ロックしている状態)

肩甲骨が前傾気味で内転の動きが渋い

上部腰椎の後方変位が強い

仙腸関節ROMは左の動きが渋い


腰痛という症状だったので、

腰椎の動きや仙腸関節、股関節の動きを中心に全体の検査を行いました。

特に気になったのは、座位姿勢での上部腰椎の後方変位。

骨盤の後傾はあまり見受けられず、逆に上部腰椎が後方変位していました。

パターンとして、以下の2つがあります。

●骨盤が後傾して、それに引っ張られる形で下部腰椎が後方変位している時

下肢の問題に引っ張られて骨盤が後傾するケースが多く、

下肢に何かしら腰痛を引き起こす原因がある傾向があります。

●今回のように骨盤が後傾しておらず、上部腰椎が後方変位している時

こちらは、逆に下肢の問題ではなく、骨盤から上の問題が影響して

上部腰椎が後方変位し、腰に負担がかかりやすくなっている傾向があります。


今回は後者のパターンだったので、骨盤から上の問題を疑いました。

実際にTL(関連を調べる検査法)で、T11の硬さの原因を調べると、右手首で反応がありました。

アイテムを活用して調整

まず、両腕が少し重たかったので電磁波系の問題を疑い、電磁波調整アイテムを使ってアーシング。

すると、両腕が軽くなりました。

次に、整体器具で全体のゆがみを調整。

調整後は全体的に可動域が上がり、ロックしていたT11の動きが改善。

そして、L5の硬さが強調されていました。

TLでL5の硬さを作っている原因を調べると、右前腕の橈骨側で反応あり。

手首周辺のROM検査を行うと、手根中央関節のROM制限がありました。

そこで、橈骨側に水素を当てると、ROM制限が解除され、L5の硬さも取れました。

本人にも腰を動かしてもらうと

「全然違います!」と腰の軽さを実感されていました。

変化を読み取りながら施術を進める

今回は、最初に予想した通り、骨盤から上に原因箇所がありました。

あくまでも”傾向”なので、必ずそうなるわけではありませんが、

●骨盤の後傾が強い → 下肢の問題

●そうではない → 骨盤から上の問題

ということを覚えておくと、原因箇所を見つけるのに役立つかもしれません。

また、体の状態というのは施術を進める中で刻一刻と変化していくものです。

最初硬かったところの硬さが取れたり、

最初は硬くなかったのに硬さが出てきたりします。

今回も全体のゆがみを調整した後にL5の硬さが強調されていました。

周りの筋肉の緊張が緩んだため、もともとあった硬さ強調されたからです。

体の微細な変化を読み取りながら施術を進めていくことは重要です。

”今”の体の状態を検査で把握しつつ、正しい箇所に、最適な刺激を加えることで

患者さんの体に負担なく、最短で体の状態を良くすることができます。

是非参考にしてみてください。

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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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