骨折手術後に違和感や痛みが残る」という患者さんを、をあなたはどうやって施術しますか?
こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。
今回は2ヶ月前に上腕骨を螺旋骨折し、手術してボルトで固定。
その後、可動域制限や違和感が残る、という治療家の先生を施術した時の動画を紹介します。
骨折手術後に残る違和感を改善【動画】
いかがだったでしょうか。
動画の中でも解説していますが、
骨折後に数ヶ月経っても違和感や痛みが残るということは
その付近の治る環境がまだ整っていないということです。
治る環境が整ってないということは2つの原因があります。
- 全体のATP生産力が低い
- 上腕骨周辺の血液循環が悪い
便宜上2つを分けてみましたが、
部分的な血液循環が良くなれば、全体の血液循環が良くなり全体のATP生産力も上がりますし、
全体のATP生産力が上がれば、必然的に部分的な血液循環も良くなります。
どちらを優先的に考えないといけないかというと、「全体のATP生産力」です。
これが極端に下がっている場合は、いくら部分的な循環環境を良くしても症状がなかなか改善しません。
ですから、「いかにして全体のATP生産力を上げていくか」という観点で施術に臨みます。
そのうえで、部分的な循環問題が改善するように施術を進めていきます。
部分的な循環問題があるということは、必ずその周辺に関節のROM異常が存在します。
ROM異常が改善されれば、部分的な循環問題は解消する方向に向かいます。
体の機能を改善する
今回は肩関節のROM異常をチェックしながら施術を進めていきましたが、
ROMの改善とともに症状も軽減していき、
ダイヤルテクニックでペインスケールが10→3まで改善。
手足のツイストストレッチで3→0まで改善していました。
「ダイヤルテクニック」は胸骨と仙骨を調整することで
骨格が持つ補正機能を使えるようにしてあげるテクニックです。
肩周りの部分的な血液循環が改善するだけでなく、骨格全体にかかる付加を減らしてくれます。
「手足のツイストストレッチ」は手足の骨際にある問題を調整するテクニックで、
これによって全身の筋肉の緊張が緩むことが確認されています。
今回の事例もそうですが、患部への直接的なアプローチをせずとも
この2つのテクニックを用いるだけで
大幅に症状が軽減したり、消失するケースも少なくありません。
どちらも骨格をリセットする本質的なアプローチだからです。
症状を治そうとしてなかなか改善しないという時は
「体が本来持っている機能を治す」という方向で考えてみるといいかもしれません。
是非参考にしてみてください。
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