【肩の症状】チェックすべきポイント

「肩の症状を施術する時にあなたはどこを施術しますか?」

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

今回は「肩の症状を治す時にチェックすべきポイント」を解説したいと思います。

動画で紹介する患者さんは、30歳女性。

主訴は「慢性的な肩こり」です。

社会人になってから10年くらい肩こりを感じており、特に回した時にゴリゴリして引っかかる感じがあったそうです。

施術後は「ぜんぜん違う!」と患者さんも変化に驚いていました。

まずは動画をご覧ください。

目次

【肩こり改善】整体アイテムで痛みが改善【動画】

いかがだったでしょうか。

今回は全体の歪みをとった後に、いろいろアイテムを使って体の代謝力を上げて

最後に部分的に残っている問題を調整しました。

動画撮影の2週間後にいらっしゃった際は、

「あれから肩がだいぶ楽になりました。ただ、まだゴリゴリする感じは少しある」ということでした。

2回目の施術の時に、手のひらの筋肉に対してアプローチすると、

その場でゴリゴリする感じは消え、それ以降も全くなくなったそうです。

「肩関節」は安定性が低い関節

体の関節というのは「安定性」と「可動性」の2つを兼ね備えています。

安定性が高ければ可動性は低くなり、可動性が高ければ安定性は低くなる、という関係があります。

肩関節というのは、可動性が高い変わりに安定性が低い関節です。

つまり、関節の中では構造的に弱い部類です。

言うまでもなく、日本国民の自覚症状の第1は「肩こり」で、肩は非常に負担がかかりやすい部位と言えます。

チェックすべきポイント

では、肩の症状はどこを施術すれば良いのでしょうか?

肩周辺

もちろん、肩周辺に問題が起こっている可能性が高いので、チェックしていきます。

特にローテータカフや僧帽筋など、肩甲骨周辺の筋肉は問題が起こっている可能性が高いです。

上肢の問題

次に、チェックすべきなのは「上肢」の問題です。

上肢に問題があると、筋膜で引っ張られて上腕骨の位置が基本的に前方に変位します。

正しい位置で関節を動かせないと負担がかかりやすくなり、周辺組織が損傷していきます。

手の問題

意外と盲点なのが「手」の問題です。

今回も手のひらや指を調整した時に、症状が完全に取れました。

手のひらの問題は橈骨を回内させ、上腕骨を引っ張り、肩の位置を変位しやすくします。

首から頭部の問題

次にチェックすべきは「首」から「頭部」の問題です。

首や頭部とは直接筋肉で繋がっているので、首や頭部の問題は直接影響します。

頚椎の動きや顎関節など、頭蓋の動きはチェックしておいた方が良いです。

骨盤の影響

また、広背筋が上肢と骨盤を繋いでいる影響もあり、肩関節は骨盤の影響も受けます。

骨盤は下肢の影響を受けやすいため、肩関節も下肢の影響も受けます。

骨盤の動きや下肢の関節もチェックして、関連がありそうなら下肢に対してもアプローチが必要なケースもあります。

非常に便利なのは「肩の屈曲」と「肩の外転」をみることです。

縦系の動きは足の問題が影響しやすく、横系や回旋系の動きは手の問題が影響しやすいです。

肩の外転(横)よりも屈曲(縦)で問題が強調されるようであれば、足の影響を受けている可能性が高いです。

その逆であれば、手の影響を受けている可能性が高いです。

肩は全身の影響を受けやすい部位

このように、肩というのは全身の影響を受けやすい部位です。

逆に言えば、肩の筋肉の緊張度が高いというのは、全体に負担がかかっていると言えます。

ですので、全身の状態をざっくり把握する時に、肩の筋肉の緊張度をチェックするという方法も使えます。

是非参考にしてみてください。

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著者

疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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