「体の左右のバランスが気になる」という患者さんはいらっしゃいませんか?
今回は、肩の高さの違いが気になっている方の施術動画をご紹介します。
体の状態をチェックした時点で、熊谷は「イージーモードですね」と言っています。
事前のチェック・分析の大切さが分かりやすい動画だと思いますので、ぜひ見てみてください。
症状:肩の高さが左右で違う
患者さんは、20代の女性の方です。
肩の高さが左右で違うことが気になり、喉の調子が悪く声が出づらい、というお悩みでした。
【主な症状】
・左肩が下がってしまう
・リュックなどを背負うと気になる
・中学生の時に側弯の検査にひっかかった
・喉の調子が悪い
・時々、息苦しくなる
体の状態をチェック
まずは最初に、体の状態をチェックしていきます。
後ろからみると、側弯の影響で背中は左側が少し盛り上がって見えます。
前屈みになってもらって体をねじると、左側にひっぱられてしまい、右側にうまくねじれない状態でした。
ただ、左の股関節をサポートすると右側にもねじりやすくなりました。
このことから側弯は、左側の股関節の影響で引っ張られてしまっている可能性が高い、と考えられます。
真っ直ぐに立つと、左側の肩が下がっていました。
骨盤をおさえて体を回転させると、左側にはいきやすいけれど右側はいきづらい、という状態です。
22歳と若い方なので、今はゆがみとして気になっていましたが
このまま年齢を重ねていくと、背中の左側にハリや痛みがでてきてしまう可能性もあります。
視診でのチェック
また、熊谷は歩いているところを見て「腰痛はある?」と質問していました。
現在は腰の痛みは特にないようでしたが、歩き方や股関節のバランスから腰にも負担がかかっていそう、と予想しました。
骨盤に関しては右側の方が少し下がり気味で、右側の問題をカバーしているので左側にゆがみがでている、と推測しています。
さらに、右足は少しO脚気味で、過伸展しているような状態でした。
右膝の位置をサポートすると、前屈での体のねじりやすさが改善しました。
なので、この時点で右足にも何かしら問題がありそう、と考えました。
まとめ
患者さんの気になる部分は、背中や肩まわりでしたが
動きをチェックすると
- 左の股関節の動きの悪さ
- 右膝の過伸展
に問題がありそう、と判断できました。
施術前のチェック・問題の分析
このように、施術の前段階で体のチェック・問題の分析ができていると
施術を開始する前から、自信を持って「良くなると思います」と伝えられます。
また、体を調整する時間も短くすることができます。
この動画は約20分ですが、調整自体は半分の10分もかかっていません。
事前の検査やチェックを丁寧にすることで
施術箇所を減らし、本当に問題がある部分を調整して症状を改善することができます。
これは、施術時間が短くなるというだけではなく患者さんの体への負担軽減にもつながります。
また、歩き方や動きのクセなども体の状態を把握するヒントになります。
やりづらい動作や、左右どちらが動かしづらいか、なども確認してみるとよいかもしれません。
【動画】体のゆがみを整体アイテムを使って改善【肩の高さがちがう】
動画後半は実際の施術になります。ぜひ参考にしてみてください!