内臓問題へのアプローチ方法【臨床事例】

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

いきなりですが、内臓に負担をかけている原因は何だと思いますか?

食事、お酒、薬、気温・・・

様々な要因が思い浮かぶかと思います。

実際、今のような非常に寒い時期は心臓に負担がかかっているような状態の患者さんが多いです。

心臓に負担がかかっている時の体の指標としては、

  • 左胸郭全体の硬さ
  • 左T1(またはT2)の硬さ

として出てくると言われています。

左側の肋骨がユニットで硬くなるので、左手を挙上させた状態で体を右に側屈させると曲げにくくなっています。

もし、そのような患者さんがいたらチェックしてみてください。

そのような内臓の負担は、直接的ではないにしろ症状にも関連します。

内臓に負担がかかるということは、簡単に言うと内臓で血液がうっ滞するということです。

血流が内臓で詰まっていると、全体の循環が滞ります。

全体の循環が滞ると、症状が起きてる周辺の循環不全も改善しないため症状が治りにくくなります。

だから、内臓疾患を持っている患者さんなどは、施術がうまくいったとしても、症状の改善に時間がかかったり、予後が良くなかったりします。

そういったことから、内臓の負担がかかっている場所が分かればできるだけ負担を軽減させてあげた方がいいです。

今回の事例では、内臓の負担を軽減させたことで、体の状態が徐々に良くなっていった患者さんを紹介します。

  • 内臓の問題に対して適切にアプローチしたい
  • 体の歪みをとってもなかなか症状が治らない
  • 毎回体調が悪い患者さんを治したい

という方には参考になるかもしれません。

今回の患者さんは、55歳男性/主訴は「腰痛」

もともと半年前に「左腰~股関節にかけての痛み(常時)と左脚の痺れ」という主訴で来院された方です。

その時は、初回で常時出ていた痛みは無くなり、3回目の施術以降左脚の痺れもなくなりました。

ポイントになっていたのは中1の時の左前腕の骨折で、ココローラーで骨折箇所を調整した後は左股関節のROM制限が解除されました。

それ以降は、疲れてくると腰の痛みがたまに出るということで、完治という状態まではなかなか持っていけていませんでした。

毎回、右のT4~T10辺りの背部の硬さ目立っていて、おそらく肝臓の疲労による内臓帯壁反射の硬さでした。

水素を肝臓周辺に当てて調整すると、肩回りが非常に軽くなり、本人も「ものすごく楽になります」と全身のダルさが抜けるようでした。

毎回肝臓の反応が出るので、生活習慣をヒアリングしてみると「仕事の付き合いで接待など外食が多い」とのこと。

薬などは服用しておらず、外食以外の自宅での食事は気を使っているようだったので、おそらくそれが一番の原因だと思いました。

来院から2か月目の時に、体内の活性度を上げる水を試してみました。

すると、体の反応が非常に良く、本人も「なんか軽くなります」と変化を実感していました。

そこで、活性度を上げる水を定期購入していただいて、毎日500ml以上飲んでもらうことにしました。

すると、状態が安定するようになってきました。

今までは接待の日の後は、背部の張りが強く出て腰の痛くなったりしていましたが、水を飲み始めてからはそこまで悪くなることは減りました。

ご本人も「水すごく良いです。前より疲れにくくなりました」と話されていました。

週1ペースでメンテナンス

そこからは別のスタッフに見てもらうようにして、メンテナンスで週1ペースで通ってもらっていました。

ちょうど半年くらい経って、久しぶりに私が施術を担当しました。

「今日は少し腰が痛いです」ということだったので、検査していくと、以下の項目が気になりました。

  • 肩伸展位からの外転:どちらも挙上するが重たい
  • 肩の水平伸展:左右ともに硬さがある
  • 腰椎ROM:右L4の硬さ
  • 左胸郭全体の硬さ 及び 左T1の硬さ → 心臓の指標
  • 右T4~T10辺りの硬さ → 肝臓の指標

その日は、最低気温が0度を下回るとても寒い日だったので、この患者さんだけでなく、他の患者さんでも心臓の指標が出ていました。

施術はC/Aアジャスターと新しい循環ホットパックを使って、脳反射システムと重力反射システムを調整。

調整後は右L4の硬さが取れて、肩回りの動きも改善していました。

ただ、左胸郭の硬さと右の背部の硬さは若干残っていたのでTLで原因を追っていきました。

すると、左胸郭の硬さ→左上腕二頭筋の停止部付近で反応あり。

テラヘルツ波のシールで反応があったのでシールを貼って調整。

すると左胸郭の硬さが取れて、患者さんも驚いていました。

先日、熊谷先生が左胸郭の硬さ(心臓の指標)からTLで追っていって左の中殿筋を調整していたのを見て、内臓の負担であっても、歪みが原因になっているケースもあるのだなと気づきました。

そこで、今回は心臓の指標からTLで追ってみたところ、原因箇所が見つかり調整することができました。

内臓の負担軽減がポイント

今までは体の歪みが内臓に負担をかけているのではなく、食事や気候などによって内臓に負担がかかっているだけだと思ってましたが

体の歪みによって内臓への血流が阻害されているケースもあることを今回の事例で確認することができました。

ただ、今回のようなケースは稀で、内臓系にダメージを与えるのは、基本的に外的要因(食事、お酒、薬、気候など)だということです。

患者さんにヒアリングしながら、原因となり得る要素を見つけてそこを削れるなら削る

削れないなら「水素」や「活性度を上げる水」などでカバーをしていくというのが基本戦略として最適かと思います。

是非、参考にしてみてください。

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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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