迷わずに慢性腰痛を治す方法

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

あなたは施術中に

「何をしたら症状が取れるんだろう…」「どうしたらいいか分からない…」

と迷ったりしたことはありませんか?

おそらく施術家の方であれば、誰しもそう思ったことは少なからずあるのではないかと思います。

以前の私も施術中にしばしば迷っていました。

症状付近の筋肉をむやみやたらに揉み解して、なんとか症状を緩和させようとしていましたが

慢性的な症状はなかなか治らずでした。

今回の事例は、6年続いている慢性的な腰の違和感が1回2回の施術で劇的に変化した事例をお伝えします。

慢性的な症状を治したい方には何かしらヒントがあるかもしれません。

主訴は「座っている時の腰痛」

今回の患者さんは23歳男性、事務職。

主訴は「座っている時の腰痛」です。

高校生くらいから座っている時に、左側の腰に常に違和感があったそうで

仕事を始めてから長時間座ると痛みも出るようになったそうです。

他の症状としては、肩こりも最近は気になるようになってきたそう。

1年前から知り合いの接骨院に毎週通っているそうで

「毎回骨盤が左に傾いてると言われる」「施術後は楽になるけど1週間経てばまた戻っている」とのこと。

既往歴を聞くと、中2の時にバスケをしていて左手小指の骨にヒビが入ったことがあるくらいということでした。

検査をしてみると、以下の項目が気になりました。

  • 肩外転、肩屈曲ともにで左の動きが硬い
  • 骨盤検査も左の動きが硬い

既往歴の左手小指との関連をTL調べてみると反応あり。

左肩の動きの悪さも左骨盤の動きの悪さも、左手小指PIPと関連がありそうなことが分かりました。

初回の施術

施術は、全体の歪みを調整する「スキップテクニック」で「脳反射システムフロー」を調整後

歪みが慢性化したことによって残っている問題を「慢性システムフロー」で調整しました。

すると、最初に当たりをつけていた、左手小指PIPのROM制限がハッキリと出てきました。

ココローラーで左手小指PIPを調整すると、左肩や左骨盤の動きが良くなり左右差もほぼなくなりました。

「なんか全然違います!さっきまで腰が引っかかってる感じあったけど今ないです!」

と本人も効果を体感されているようでした。

2回目の施術

それから1週間後にご来院された時は、

「あれから全然違います。座るのが楽になりました!

先日、いつも行ってる接骨院に行ったら『あれ?今日歪んでないね』と言われました(笑)」と話されてました。

ただ、昨日飲み過ぎたということで検査してみると、右腕が異様に重くなっていました。

肝臓の負担から影響してそうだったので、TLで関連性を調べてみました。

やはり肝臓が影響していたので、最初に水素で肝臓周辺を調整。

すると、右腕が一気に軽くなり

「え?何ですかこれ!?すごい!」と本人も驚いてました。

座っている時の骨盤の動きをチェックしてみると、まだわずかに左骨盤の硬さが残っていました。

そこで、初回同様に脳反射システムフローと慢性システムフローで施術を行いました。

今回は、最後の「慢性個別」の時に左股関節の硬さが出てきました。

ココローラーで調整すると、次に左肘の硬さが出てきました。

そこで、近位橈尺関節をココローラーで調整。

これで終わりかな?と思って短下肢を見ると、まだ左が短下肢になっていました。

牽引検査をしてみると、左手首の硬さが出ていて、細かく見ると、薬指のCM関節の可動域制限がありました。

そこで、薬指のCM関節もココローラーで調整。

調整後は短下肢が揃っていて、左骨盤の硬さが完全に取れていました。

その後は長時間座っても全く違和感が出なくなったそうです。

最新の施術フロー

最新の疲労回復整体の施術フローでは、

「脳反射システムフロー」と「慢性システムフロー」という

施術フローでシステマチックに歪みを調整していけるようになっています。

症状が腰痛だからこれを行うとかではなく、体が示す指標を読み取りながらパターン通りに施術を行います。

その過程で、症状と関連する歪みが解除されて症状が改善していきます。

なので、施術でやることは次の3つだけです。

【1】症状と関連する可動域の制限している箇所を見つける

【2】体が示す指標を読み取りながらフロー通りに施術を進める

【3】【1】で見つけた可動域制限が解除できているかどうか再検査する

以前の技術は、TLなどを使って、原因の原因の原因を追っていく高いレベルの検査精度が必要でしたが

「体の歪みのシステム」が解明されてきたことによってもっと簡単に治せるようになってきました

「Aを調整したら、必ずBが硬くなる/Bを調整したら、必ずCが硬くなる」

という具合に、パターンが分かっているので患者さんにも前もって共有しやすいです。

「今足を上げてもらうと重いんですけど、ここを調整すると軽くなりそうです。」

と言って調整すると、本当に足が軽くなって患者さんがビックリしたり、

逆に

「今足が軽くなりましたけど、ここを調整するとまた重たくなると思います。」

と言って調整すると、本当に足が重くなって患者さんがまたまた驚いたりします。

「まるで魔法みたいですね!」と患者さんからよく言われますが

やっていることは教わったパターン通りに施術をして、次の変化を予測して事前に患者さんに伝えているだけです。

もちろん100%パターン通りにいくわけではないので、パターンを妄信せずに、

その都度患者さんの状態をチェックする検査力は必要です。

しかし、8割9割はパターン通りに体が変化していくので、パターンが分かっていれば大きな武器になります。

体が示す明確なパターンを見つけられると、施術中に迷うことなく、自信をもって施術をしていけるかもしれません。

是非参考にしてみてください。

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著者

疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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