歯の矯正後の体の不調【臨床事例】

「歯の強制後に体の調子が悪くなった」

あなたはこのような患者さん施術したことはありますか?

今回は偶然にも歯の問題を見つけ、施術がうまくいった事例を紹介します。

  • 歯の問題をどのように調整するか知りたい
  • なかなか治らない症状にどのようにアプローチしたらいいか知りたい

という方には参考になるのではないかと思います。

技術練習のセミナーの中で治療家の先生を施術

こんにちは。疲労回復整体アカデミー講師の岡村です。

今回の事例は技術練習のセミナーの中で治療家の先生を施術した時の話です。

30代の女性で、セミナーに参加されるのは今回が2回目の方でした。

右の股関節を屈曲させていくと、90°くらいで痛みが出てロックがかかっていて

それ以上屈曲しようとしても力が入って全く動かせてませんでした。

左側の脚で同じことを行うと、股関節は120°くらい屈曲できていましたが、仙腸関節は硬くなっていて動いてませんでした。

仙腸関節に問題が起きていたので、腸骨と仙骨の両方に触れて、より詳しく調べてみました。

腸骨側は比較的動きはあったので、仙骨側に問題が起きていると予想しました。

話を聞くと、数年前から左の股関節が気になっていて、ここ最近は酷くなってきているということでした。

「整体器具3点セット」で調整

施術は「整体器具3点セット」を使って全体のバランスを調整。

この整体器具を使うと全体の大きなところの歪みは全て調整され、全体の血液循環が良くなります。

簡単な問題はこれだけで改善されるので、その場で症状が消えることもあります。

しかし、ある程度時間が経っている問題であったり、体を治す力が弱くなっていると、根深い問題は残ってきます。

今回の場合も整体器具で調整後した後は、全身の筋肉が緩んで股関節屈曲時の痛みは多少良くなりましたが

まだ90°超えたあたりで力が入ってロックしていました。

全体のバランスが調整された後は、症状付近に残る筋肉や関節の問題にアプローチしていくのがセオリーです。

左股関節に関連する筋肉に対して問題があるところを探してツイストストレッチで調整していきました。

「ツイストストレッチ」は部分的な筋肉の問題を調整するのに効果的なテクニックです。

大腿四頭筋・大腿筋膜張筋・殿筋群などを一通り調整した後は、左股関節屈曲時の痛みが減り、110°くらいまで屈曲できるようになりました。

右側の仙腸関節の硬さはかなり無くなりました。

さらに原因を探していく

ただ、期待していたよりは症状が改善しなかったので別の要素がまだ残っているかもしれないと考えました。

TL(関連を調べる検査法)を使って左仙腸関節と関連がある箇所を調べていくと、頭蓋骨で反応あり。

細かく調べていくと、左右の上顎骨と関連があることが分かりました。

以前、糸リフト(たるみ治療)を昔やったことがあるという患者さんが同じ箇所で反応があったので

そういう経験がないか聞いてみましたが、糸リフトなどはしたことはないということでした。

ただ、「もしかして歯の矯正とかは関係ありますか?」「そう言えば、歯の矯正をしてから体がおかしくなった気がします」

と歯の矯正したことを思い出されました。

歯の矯正が影響して、体のバランスを崩すケースもあるのでそのことを説明して、反応していた箇所を調整しました。

調整は調整器具(ローラー)を使って行い、反応があった左右の上顎骨に軽く当てながら数十秒コロコロしました。

すると、股関節の屈曲がいきなり120°くらいまで曲がるようになり、「え!?すごい!!」と本人も驚いていました。

股関節屈曲の最終可動域で痛みは少し残るものの、「さっきと全然違います!こんなに動いてるのどれくらいぶりだろう」と喜ばれていました。

歯の問題の影響

歯の矯正後から体の不調を訴える方もいます。

今回の症状は股関節の屈曲制限でしたが、首や腰の痛みなど症状は様々です。

全く関係がないような所に症状が出たりするので、歯の問題は見逃されやすいかもしれません。

今回のケースは、全体のバランスを整えた後に症状付近の筋肉の問題に対してアプローチしました。

少しは改善したものの、思うようには改善しなかったので

TL(関連を調べる検査技術)を使って頭蓋骨も検査をすると歯の問題が見つかりました。

「なかなか改善しづらい患者さんがいる…」という方は、頭蓋骨や離れた場所に原因があるかもしれないのでチェックしてみてください。

また、今回のような顔面骨の調整は、手技で行った場合、非常に複雑で難易度がかなり高くなります。

さらにミスをして変に刺激が入ったりすると調整後に調子が悪くなることもあります。

今回は調整器具(ローラー)を使いましたが、調整器具を使うと、簡単に調整ができてしまいます。

さらにミスをしても調整後に調子が悪くなるリスクは低いです。

ですから、顔面骨のような複雑な箇所を調整する際は調整器具(ローラー)を重宝しています。

整体器具や調整器具などアイテムをうまく活用していくと

短時間で施術が可能になり、難しい問題も簡単に調整できるようになります。

是非参考にしてみてください。

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疲労回復整体アカデミー講師の目線で、臨床事例やプロの整体師の先生に役立つ情報を発信していきます。

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